「護るべきは我が主、捧ぐべきは我が魂」
さて、一応PCもきちんと使えるのでPlay途中だった「BulletButlers」を読み終えたわけですが...
まずこの作品は、間口が広く燃え要素の多い作品として知られている個人的にも気に入っていた「あやかしびと」と同じ製作陣で作られた作品なのですが、結果としては「あやかしびと」の方が面白かった、と思いました。「あやかしびと」をPlayしてから一年程度の時間が経っているため、少し想い出補正が入っている可能性も否めませんが。
一番最初に読むことの出来るヴァレリア√が一番良かったと思います。これは私が燃えゲーをPlayする際は最初の方から順番に面白くなっていくもの、という認識をしているために最初は期待値が低く最後は期待値が高まりすぎていたからというのもあるかもしれません。あともう一押しがあれば評価は物凄く高くなっていたというくらいには愛着が湧いています。
この作品で本当に言いたかったテーマは、他のところでも言われていましたが"止まれない"という事なのかなと思います。頭では「本当にこれでよかったのか?」「今からでもやり直すことは出来ないのか?」「もっと上手なやり方はないのか?」と散々思っていても、一度進み始めたら何かにぶつかるまでは只々加速し続けて止まれない・・・という事は往々にしてあると思いますし、味方だけではなく敵側もきちんと描写がされており、このテーマを表現する事に関しては非常に真摯であると素直に感心しました。
しかし実際Playして面白くカタルシスを感じるものだったかというと少し物足りないな、と感じてしまいました。こういった系統のGameは時間が長くなるほどに期待度が増していくものです。ましてやBulletButlersは「あやかしびと」と比べるとシリアス部分や心理描写は多かったものの、些か戦闘シーンになるまでが長いと思わざるを得ませんでした。
音楽面に良さをあまり感じなかったのも原因かもしれません。Vocal曲ではED曲以外さほど魅力を感じることもないままでしたし、BGMも取り立てて良いものもなく悪いものもなく・・・無難ですがインパクトに欠けるといった感じでしょうか。つまるところ私の好みに合わなかったというだけかもしれないですね。長々と書いてしまいましたが、執事にさして興味を持っていなかった私も少し興味を持つに至りましたし、文章力にはやはり流石だと思わざるを得なかったので、私自身が心から楽しめたと言えなかったのが残念でならないです。否定的なことも書いてしまいましたが、キャラも嫌いにはなれないし好きでありたかった…といった作品でした。
3/5追記:続編の、というかFD的扱いの「クロノベルト」をPlayすると、こういった疑問も解消されるほど爽快感を味わうことが出来、満足する事が出来ました。ですのであくまで「クロノベルト」のための前哨で、尚且つ楽しめればもっとお得・・くらいの気持ちでPlayするのがいいかもしれませんね。
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