はじめからおわりまで、まあるい円でつながっている
ここ最近は少し時間があるので、さらざんまいというアニメを見ていました。
思っていたよりBL要素があり最初は少しびっくり…しかしテーマも演出も好みでした。
ピングドラムやユリ熊嵐と比べて、展開を早めた上で分かりやすい表現を増やしているような印象を受けました。
恐らくあえてのことなのでしょうが、設定や世界観が曖昧な部分があり、考察するより勢いで楽しんでくれ!というメッセージのようにも思えましたので、細かい設定の考察というよりは、自分なりの解釈や感想を記載しようと思います。
勢いのまま突き進む疾走感を楽しめて、毎回お約束シーンがある、という意味で子供の頃見たヒーロー物のアニメのようなワクワク感が持続する視聴体験ができました。
以下、追記にて。
・テーマ:欲望と愛と生
「欲望」か「愛」か判定するような演出がありましたが、結局は皆「生」を渇望しているのかなと…
・罪の償い
きちんと罪を償ったのが良かったです。
でも猫は返してなかった気がする・・・野良猫生活を謳歌してそうですし大丈夫なんでしょうか。
・最後どうなったか
自分は、3人とも死んで新しい「はじまり」に向かったのではないかと解釈しました。
→生存説
・実際に死んだわけではなく、つながりの輪から外れた=社会から弾かれた とする解釈もありかと思いました。
刑期を終えたトオイをみんなは受け入れて、でも受け入れた事で周りからは孤立した、的な。
・箱について
箱が人の領域という表現がありましたが、本作も箱がかなり出てきていました。
人は激情を箱に詰め、外に出さないようにする。外に出してしまったものが、欲望を抑えきれず犯罪行為に走ってしまう。
誰ともつながらず、輪の外で生きることは死よりも辛い。
人は人と繋がってはじめて透明ではなくなり生きることが出来る。
人は欲望をつなぎ、いざ、未来へ…
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