2016年2月4日木曜日

PARADISE LOST


「そしてさようなら。レスト・イン・ピース」 

という訳でお久しぶりです。生きてます。 PARADISE LOSTをplayしたので感想………と言うより思った事などを書いていこうかなと思います。
playのきっかけとしては個人的に好きなDies iraeのライター、正田崇氏の処女作だから・・・というただそれだけです。
 旧約聖書がベースになっているので知っている方は少しとっつきやすくなるかもしれないですね。

  神に見捨てられた街。呪われた奈落。  かつては栄華を誇った大都市でありながら、旧文明の壊滅と共に世界から孤立した失楽園(パラダイス・ロスト)――“隔離街”。  
そこには大戦の残滓とも言うべき瘴気が満ち、肉体を機械化したサイボーグや遺伝子操作のフリークスなど、汚染された大地を狂人魔人が跋扈する。  
法はなく、道もない。慈悲も愛も存在しない弱肉強食の世界と摂理。   言うなれば修羅の箱庭――此処は、世界で最も地獄が近い魔都である。  
暴悪の都、隔離街において、なお“デスサイズ”の異名で畏れられる主人公――ライル。  それまで自身と街の在り方に一片の疑問すら持っていなかった彼はしかし、街の最下層であるM区画で出逢った謎の少女――リルと接するうちに徐々にだが変わっていく。  
精神に潜み、肉体の所有権を懸けて長らく争ってきた悪魔との鬩ぎ合い――  
突如その身に顕現した、総てを腐らせるメギドの炎――  
そして、"天使"という存在に対する懐旧と殺意の念――  
総ては、罪(シン)の導くままに――。  
街の外……ツォアルを目指してリルと共に旅立つライルは、"予言"の名の許に隔離街を混乱に陥れる"外世界"の勢力と刃を交えることになる。  
失われた記憶。失いたくない存在。  
アダムが犯した原罪(オリジナル・シン)の継承者達は、アダム・カドモンに至るため、永遠のツォアルを目指す。  
はたして魔都の空に開くのは、天国の門か地獄の釜か。  
失われた楽園には、今日も贖罪の黒い雨が降り続ける。 

……………とまぁ厨二臭いです。
風の音の描写ですら「ーー渺。--渺。--渺。」とかですからね。
ですが詠唱などは非常に厨二心をくすぐられますし本当に本当に格好良いです。 11eyesが好きな方なら少しだけ似ている点もあって良いですよ。少しだけ…。

キャラに関してですが凄く好きになりましたし、お気に入りの台詞もいくつもあります。
登場人物それぞれの心境や思惑もしっかり描写されていて感情移入できました。
中でも「ジューダス・ストライフ」というキャラがイチオシです。ほんと格好良すぎる。
とてもクマ吉の声の人とは思えなかった

伏線もしっかり回収できていましたし、同時進行で話が進む際の視点の変更等も上手かったです。話のクオリティ自体はとても高いです。
ただかなり好き嫌いが分かれそうな文体で文章を書くライターですので好みに合わない場合は進めるのが苦痛になってしまうかも・・・
 私個人としては文章も設定も大好きでしたので非常に満足でした。
 "執行者" "魔群" "魔刃" "這う虫の王" 無価値の炎" "暴食の雨" ……いやーたまりませんね。

ただ一つ私が少し肩透かしを食らったのは、所謂「燃えゲー」ではなく純粋に「厨二ゲー」な所ですね。もちろん燃える部分もあるのですが、Diesと比べると戦闘シーンの文章があっさりしていたように感じます。
 それと残念だと感じた点ですが、元が2004年発売なので仕方ないと言えば仕方ないのですが演出が若干ショボい所。 敵を倒した際の効果音とCGが最初から最後までほぼ変わらないというのは頂けなかった・・・。
後はボイスが無いキャラが多すぎる所ですかね。主人公のどちらかくらいはせめて声が欲しかったなと。



不満な点もありましたが、正田崇氏の文章が好きで始めたので満足して終えることが出来ました。 大変稚拙な感想でしたが読んでいただきありがとうございました。 



 我は汝を召喚す━━━━闇の焔王、悪辣の主よ。 アクセス━━━我がシン、無頼のクウィンテセンス。 肉を裂き骨を灼き、霊の一片まで腐り落として蹂躙せしめよ。 汝ら、我が死を喰らえ━━━無価値の炎

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