この世界の半分は、悪で出来ている――――――
という言葉の通りのGameでしたね。戦闘がメインな訳ではなく弁論がメインでしたが、分かった上で読むと問題なく進める事が出来ると思います。
主人公が絶対的正義ではないGameはやはり一風変わった面白さがありますね。この作品は主人公が捻くれており独特の思想だったので合うか合わないかで評価が凄く分かれると思います。
私は哲学的な禅問答も主人公の性格も共に好みだったので終始好意的に読み進める事が出来ました。
Charactorは紅莉(CV:春乃伊吹)、鳴(CV:藤咲ウサ)、佳奈多(CV:鈴峰りお)が可愛かったです。 Hシーンも多数完備(鳴以外)。声優に関しては新たな好みが増えて嬉しい限りです。
Graphicは基本的には綺麗で雰囲気に合っていたと思います。無個性のように思えましたが、背景との相性を考えると良い感じに纏まっていました。
惜しいなと思った点は最終√の恋愛に至る描写が少し不足していたことや、 プレイ時間が少々冗長だった所ですかね。しかし後者はそれによりカタルシスを得ることの出来るという側面もありますが。
人は誰しもが"悪"であり、誰かの"悪"に触れた時、そこに闘争が生まれる。闘争による【侵蝕】で、『世界』は叫ぶ。反発する。修正する。
人と人が「生きる」という事。それは鬩ぎ合い。壊し合い。犯し合い。
そしてそれは、私の"悪"、あなたの"悪"。
と、つまりそういうことですね。
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