風でひらひらと散っていく桜を見ると、厭な事ばかり思い出してしまいます。
私にとって『別れ』の印象が強いからでしょうか。
春は出会いの季節であり始まりの季節だとよく云われています。
しかし失って初めて気付いた物が多く戸惑っていたり。
私の場合、環境が新しくなったので余計に前の環境の良さを実感してしまう訳ですね...。
幾度となく変化を求めていたはずですが、いざ変化して、もう戻れない場所まで来てしまってからは後悔ばかりです。殆ど予想は出来ていましたが、やはり悲しいものがありますね。
余談ですがこの"桜"を聞いていると胸が締め付けられそうになってしまいます。
ですが毎年この時期になると聞かずには居られません。
その想いは、時と共に消えてゆく。
その願いは、少しづつ変わってゆく。
その祈りは、別の場所へと向かってゆく。
まるで、それは舞い散る桜のように―――――。